アトピー性皮膚炎保険診療

アトピー性皮膚炎とは

皮膚のバリアー機能の低下や乾燥がベースにあり、そこに様々な刺激、アレルギー反応が加わって発症する病気です。

アトピー性皮膚炎の原因は、まだ明らかではありませんが、いくつかの要素が原因として報告されています。皮膚のバリアー機能が低下する体質、アレルギーを生じやすいアトピー素因などが関与していると言われています。

外用による治療

当院ではプロペトやヒルドイドなどの保湿をベースに、必要に応じてステロイド外用、プロトピック外用、コレクチム外用などを組み合わせて治療を行います。病気の状態によっては後述するプロアクティブ療法という治療法を選択する場合もあります。
プロアクティブ療法

プロアクティブ療法とは、まずステロイドやタクロリムスなどの炎症を抑える外用薬で速やかに皮疹を改善させます。その後に再燃を繰り返しやすい皮疹に対しては、すぐに外用をやめてしまうのではなく、外用量や薬の強さを調節しつつ継続し、最終的には定期的（週に2～3回など）に調整することで、皮膚の良い状態をキープする治療法です。
デュピクセントによる治療

2018年より投与可能となった注射薬です。15歳以上で、既存の治療を行った上で効果が不十分な症例に対して当院でも処方が可能な薬剤です。妊婦、授乳中の方には投与を避けた方が良い薬剤です。副作用に結膜炎や眼瞼炎を生じることがあります。他のクリニックや病院でデュピクセントを導入された方で、引っ越しなどの事情で当院で継続ご希望な場合もご相談下さい。